トップページ > >> 「行政書士」 一般知識最新用語と予想問題(上)その4 石川 潔

   

メルマガ登録・解除
読者登録規約
 

「行政書士」 一般知識最新用語と予想問題(上)その4 石川 潔

不動産受験新報2008年夏号


問題5

 国際連合及び国際連盟についての次の記述のうち,正しいものはどれか。

難易度★★☆

1 国連総会では,各国は人口に応じた票数を割り当てられている。

2 アメリカは国際連盟の理事会においても常任理事国であった。

3 国際連合の本部はスイスのジュネーブに置かれている。

4 国際連合憲章の原案が作成されたのは,1944年のダンバートン・オークス会議である。

5 国際連盟はアメリカのウイルソン大統領の提唱により1929年にパリ講和会議で国際連盟規約が作成された。


 解説

1 誤り。各国は人口に応じた票数ではなく,1国1票制である。


2 誤り。アメリカは国際連盟には不参加である。


3 誤り。国際連合の本部はアメリカのニューヨークに置かれている。スイスのジュネーブに置かれていたのは国際連盟の本部である。


4 正しく正解。1944年のダンバートン・オークス会議で国際連合憲章の原案が作成され,翌年の1945年のサンフランシスコ会議で国連憲章は採択された。


5 誤り。国際連盟はアメリカのウイルソン大統領の提唱により,パリ講和会議で国際連盟規約が作成されたが,1929年ではなく1919年のことである。


【答】 4

ポイント
 国際関連では,国際連合だけではなく,国際連盟の比較も重要である。基本的な事柄は年号も含めて正確に知っておきたい。

 

問題6
 
ゴミ処分に関する次の記述のうち,誤っているものはどれか。


難易度★★☆

1 現在,東京都が一般廃棄物の最終処分場(埋立て)としているのは,東京湾内に残された最後の埋立処分場である。


2 廃プラスチックのマテリアル・リサイクルとは,廃プラスチックを破砕・溶解して再生利用する方法である。


3 廃プラスチックのサーマル・リサイクルとは,廃プラスチック等を可燃ゴミとして焼却し熱エネルギーとして回収するというものである。


4 廃プラスチックのケミカル・リサイクルとは,廃プラスチックに熱や圧力を加え元の石油原料に戻し再生利用する方法のことである。


5 ゴミの分別は住んでいる自治体によって違いがあるが,政令指定都市の中で,廃プラスチックの焼却を実施している市はない。

 解説

1 正しい。現在,東京都では発生する一般廃棄物は最終処分場に埋め立てることで処理しているが,現在の処分場は東京湾内に残された最後の埋立処分場である。

現在のペースで埋立てが進むと,あと20年から30年でいっぱいになるとの試算もある。


2 正しい。廃プラスチックのマテリアル・リサイクルとは,廃プラスチックを破砕あるいは溶解することで再生利用する方法である。リサイクル後は,主に付加価値の高いプラスチック製品として再利用する。


3 正しい。資源のリサイクルを熱エネルギーというかたちで行おうというものである。

東京都は,残り少ない最終処分場を少しでも長く使用するためにサーマル・リサイクルを計画しており,すでに一部で試験的に導入され,平成20年度からは23区全域で廃プラスチックのサーマル・リサイクル化が本格的に実施される。

廃プラスチックの焼却により,埋立て処分ゴミの約6割を削減することができると見込まれている。

また,サーマル・リサイクル導入により,埋立処分経費等の減少や発電増による売電収入の増加など,約50億円の経費削減になると試算している。


4 正しい。廃プラスチックのケミカル・リサイクルとは,廃プラスチックに熱や圧力を加え,元の石油原料に戻し,再生利用する方法のことだが,なかでもナフサへ戻す「ナフサ還元技術」は理想的なリサイクル技術として注目を集めている。


5 誤りで正解。現在,政令指定都市は15市あるが,そのうち12市で廃プラスチックの焼却を実施している。

【答】 5

ポイント

 ゴミ問題は時事的な要素も強い内容である。資源リサイクルを熱エネルギーというかたちで行うのがサーマル・リサイクルだが,廃プラスチックの焼却処理には意外に問題は少ない。

実際には廃プラスチックを焼却処理しても,800度以上の高温で連続燃焼させたうえで特殊なフィルターを通すなどすれば,ダイオキシンなどの有害物質の発生はかなり抑えることができる。

つまり,こうした高性能の焼却施設で焼却するのであれば,あまり環境への問題はない程度まで技術は進んでいる。


ただし,こうした方法は高性能の焼却施設を持った自治体でなければ無理であり,一律に全国どこの自治体でも可能というわけではない。

 また,従来の埋立て方式でも廃プラスチックと一緒に食べ残し等も埋め立ててしまうことになるため,腐敗等によりメタンガスが発生してしまう。

メタンガスは二酸化炭素の20倍以上の温室効果があるとされるため,廃プラスチックの焼却処理は有効であるとの指摘もある。