「行政書士試験と公務員試験」 公務員試験攻略法2 小川多聞

出題分野
 まず,試験に合格するためには,敵を知る必要がありますので,どのような問題が出題されるのかを見てみましょう。
 国家2種(行政のこと,以下同じ)と地方上級(行政)試験では若干出題範囲が異なります。地方上級試験は,各県の上級と市町村の上級がありますが,その地方により試験内容が異なります。そこで,一応の基準として国家2種試験の出題範囲を見てみましょう。

●教養試験

☆一般知能:25問必須;
 文章理解 8;判断推理 7;数的処理 7;資料解釈 3;一般知識 政治 3
 
☆一般知能:30問中20問選択解答

 経済 3;社会 4;思想 2;文学・芸術 2;日本史 2;世界史 2;地理 2;数学 2;物理 2
 化学 2 ;生物 2;地学 2;
合計 55問中45問解答

●専門試験

 16科目(80問)中8科目(40問)を選択して解答
 政治学 5;行政学 5;憲法 5;行政法 5;民法(総則・物権) 5;民法(債権・親族・相続) 5;ミクロ経済学 5;マクロ経済学 5;財政学・経済事情 5;経営学 5;国際関係 5;社会学 5;心理学 5;教育学 5;英語(基礎) 5;英語(一般) 5;

合計 80問中40問解答

以上が,国家2種試験の出題分野ということです。地方上級試験も似たような出題分野といってよいでしょう。これ以外に,小論文が国家2種では課されています。地方上級試験においても小論文が課されることがあります。

なお,「80問中40問解答」とありますが,これは,自分の得意な科目を選択して解答してかまわないということです。地方上級試験の場合もこのような選択型をとるところが多くなっています。

 この出題分野を見ただけで,あることが分かりますね。そうです,出題範囲が膨大であるということです。この出題範囲が膨大で,しかも少しずつ出題されるというのが,国家2種・地方上級試験の最大の壁なのです。

法学部在学・出身の人は経済関係の専門科目が分からない,経済学部在学・出身の人は法律関係の専門科目が分からないということになります。それ以外の学部在学・出身の人は,もっと不利になりますね。

しかも,大学で習った程度の専門知識が聞かれるのであればまだしも,それより上の知識が聞かれますので,受験用の学習が欠かせなくなっています。

さらに厄介なのは,教養試験です。いずれも中学から高校程度で習うものですが,いまさら,化学や歴史をおさらいするのは,なんとも億劫なものです。そこで,できれば無駄な学習をしないで済ませたいものだ,と考えますね。それが今回の目的ということになります。 

アーカイブ