アメリカ合衆国の大統領制に関する次のア~エの記述のうち,妥当なものの組合せはどれか。
ア アメリカ合衆国の議会は,大統領に対する不信任決議によって大統領の解任を行うことはできない。
イ 大統領は,議会に対して教書を通じて法案を提出することができる。
ウ アメリカ合衆国の大統領の任期は4年であり,任期は最大で連続して3期(12年)までである。
エ 大統領は,議会を通過した法案に対して拒否権を持っている。
1 ア・イ 2 ア・ウ 3 ア・エ 4 イ・ウ 5 ウ・エ
解答・解説
ア 妥当である。アメリカ合衆国の議会には,大統領に対する不信任決議権はなく,大統領の解任を行うことはできない。
イ 妥当でない。大統領は議会に対して法案提出権は有していない。したがって,議会に対して教書を通じて法案を提出することはできない。なお,教書とは,大統領が議会に対して国政全般についての報告や,法案や予算審議に関する勧告をする文章のことである。しかし,あくまで勧告ができるのであって,連邦議会は大統領が発表する教書の内容に必ずしも従う必要はなく,また拘束されるものでもない。
ウ 妥当でない。アメリカ合衆国の大統領の任期は4年であるが,三選は禁止されている。
エ 妥当である。大統領は法案に対して拒否権を持っており,署名を拒否することができる。ただし,上院,下院が3分の2以上の多数によって再度可決した場合には,大統領の署名がなくても法案は成立する。
したがって,妥当なものはアとエである。
【答】3

