「行政書士試験」 一般知識予想問題と解説1 石川 潔

一般知識攻略のポイントは2つ
 行政書士試験まで5か月と少し。そろそろ一般知識に関しても,何らかの対策を開始したいところです。
 ただし,一般知識は範囲が広く,内容も多岐にわたるのも確かです。しかしながら,注意深く分析すれば,ある程度の方向性を見いだすことができる分野でもあります。

 一般知識攻略のポイントの1つめは「一般知識の全体像を知ること」にあるといえるでしょう。どの分野から,どの程度のレベルの問題が出題されるのか,また,どのような出題形式なのかを知ることがまず重要です。「なんとかなるさ」は通用しません。

 一般知識は14問出題されますが,次のように大きく3つの分野に分けることができます。

●「政治・経済・社会」
●「個人情報保護・情報通信」
●「文章理解」
 今回は「政治・経済・社会」と「個人情報保護・情報通信」について,それぞれ合計10問ずつ,2回分(A・B)の予想問題となっています。いずれも出題レベル,出題形式ともに本試験と同様になっています。

解くスピードも要求される
 実際の試験には,当然のことながら「制限時間」もあります。ある程度,解くスピードも要求されます。解くスピードは,試験の難易度の1つと考えなければなりません。しかも,実際の試験問題では,問題によって難易度の差があります。厄介なのは「特定の分野が難しいわけではない」という点です。

 予想問題には難易度を★で示してあります。★は同時に制限時間も表しています。★1つが1分。★3つなら3分です。それぞれ10問ですから,最大の制限時間は一応30分が目安です。

●難易度★☆☆(制限時間1分)
 1分以内に確実に得点したい問題
●難易度★★☆(制限時間2分)
 2分かけても構わないから得点したい問題
●難易度★★★(制限時間3分)
 3分かけて,できれば得点したい問題


あまり神経質になる必要はありませんが,出題の範囲をつかみながら,また,難易度の★を参考に問題のレベルや解くスピードも多少意識して取り組むといいでしょう。

予想問題 A

問題1          難易度★★☆

国会等に関する次のア~オの記述のうち,正しいものはいくつあるか。
ア 国会は条約を締結する権限を有している。
イ 衆議院議員の任期は4年であり,参議院議員の任期は6年であるが,解散があった場合には両議院とも任期満了前であっても,任期は終了する。
ウ 法案の発案権は,国会議員,常任委員会,内閣について認められている。
エ 予算案は,先に衆議院に提出しなければならない。
オ 条約の承認に関しては,先に衆議院で議決されなければならない。


解答・解説
ア 誤り。国会は条約を承認する権限は有しているが,締結する権限は有していない。条約締結の権限は内閣が有している(憲法73条)。
イ 誤り。衆議院議員の任期は4年であり,参議院議員の任期は6年であるが,参議院には解散はない。
ウ 正しい。法案の発案権は,国会議員,常任
委員会,内閣の三者に認められている。
エ 正しい。法律案は衆議院,参議院のどちら
に先に提出しても構わない。しかし,予算案は先に衆議院に提出しなければならない(憲法60条)。
オ 誤り。条約の承認に関して衆議院は参議院に優越しているが,先に衆議院で議決する必要はない。
 したがって,正しいものはウとエの2つ。

【答】2つ

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