「行政書士試験再現問題と解説」本試験問題と解答・解説 14

問題14 処分についての審査請求に対する裁決に関する次の記述のうち,妥当なものはどれか。


1 裁決には理由を附すこととされているが,これが附されていなくとも,裁決が違法となることはない。

2 裁決においては,違法を理由として処分を取消すことはできるが,不当を理由として取消すことはできない。

3 裁決は,書面ですることが原則であるが,緊急を要する場合は,口頭ですることも許される。

4 裁決に対して不服がある場合でも,これに対して行政事件訴訟法による取消訴訟を提起することはできない。

5 裁決においては,処分を変更することが許される場合でも,これを審査請求人の不利益に変更することはできない。

問題14 正解 5
1 妥当でない。裁決は,書面で行い,かつ,理由を附し,審査庁がこれに記名押印をしなければならない(行政不服審査法41条1項)。理由が附されていない場合は違法である。

2 妥当でない。処分(事実行為を除く)についての審査請求が理由があるときは,審査庁は,裁決で,当該処分の全部または一部を取り消す(40条3項)。この「理由があるとき」には,違法な処分も不当な処分も含む。

3 妥当でない。裁決は,必ず書面で行わなければならない。

4 妥当でない。裁決について不服がある場合には,裁決の取消訴訟の提起が可能である(行政事件訴訟法3条3項)。

5 妥当であり正解。裁決においては,審査庁が処分庁の上級行政庁であるときは,審査庁は,裁決で当該処分を変更し,または処分庁に対し当該事実行為を変更すべきことを命ずるとともに裁決でその旨を宣言することもできる。ただし,審査請求人の不利益に当該処分を変更し,または当該事実行為を変更すべきことを命ずることはできない(行政不服審査法40条5項)。

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