図解不動産業シリーズ
「不動産業の歴史入門」
蒲池紀生著
住宅新報社刊
定価1785円(本体1700円)
26 家賃より安い月賦金 ― 池田住宅地
池田室町住宅地の分譲は、箕面公園の紅葉のシーズンに合わせて始められました。このとき『住宅地案内――如何なる土地を選ぶべきか、如何なる家屋に住むべきか』という小冊子をつくり、大阪の人々に広く配布しました。分譲地パンフレットのはしりです。
小冊子はまず「池田室町住宅地」のもつ「天与の恩恵ある自然条件」をとりあげ、加えて次のような施設の完備を強調し、この「住宅地」こそ「理想的住宅地にピッタリ」としています。
①完全なる道路を設け両側に樹木を植ゆること。②一戸建ての住宅を建築すること。③庭園を広くすること。④電灯の設備あること。⑤溝渠下水等衛生施設を十分ならしむること。⑥会社直営の購買組合を設け、物資の供給を廉売ならしむること。⑦娯楽機関として倶楽部を新築し、玉突台其他の設備を完全ならしむること。⑧公園及び花樹園を設け花奔盆栽園芸趣味を普及ならしむること。⑨床屋、西洋洗濯等日常必要なる店舗を設置すること。

