給水方式・その1
太郎「おいしいケーキ屋を見つけたから、そこで勉強しようよ」
彩「なかなか落ち着いた、いいお店ね。勉強できるわね!」
太郎「マンションの各部屋に飲料水を供給する方式には大きく分けて5つに分類できるんだ。」
彩「5つに分類するのは、何に着目して分類するの?」
太郎「ずばり、水槽だね。飲料水をためる水槽に着目するんだ!表にしてまとめてあるから、これを最終的に覚えればいいんだ。」
彩「え~っと、給水方式には、①水道直結方式、②高置水槽方式(重力方式)、③圧力タンク方式、④ポンプ直送方式、⑤増圧直結給水方式とあるんだ~」があり、建物の用途、大きさ、値段等を考慮して、選ばれます
太郎「建物の大きさや、用途、給水方式に係る値段等を考慮して選ばれるんだ」
彩「①の水道直結方式と⑤の増圧直結給水方式の2つには水槽はないんだね。」
太郎「そう、そう、他の3つの給水方式である②高置水槽方式(重力方式)、③圧力タンク方式、④ポンプ直送方式には何らかの形で水槽があるんだ。」
彩「飲料水を上に供給するための揚水ポンプがあるか否かでいうと、
水道直結方式は揚水ポンプがなく、他の4つの方式には、すべて揚水ポンプがあるんでしょ?」
太郎「そのとおり。水道直結給水方式は、建物の近くの道路内の下にある
水道本管から給水管をひっぱって直接、建物内に引き込み、各住戸に
直接給水する方式なんだ。」
彩「水道直結方式って、揚水ポンプも水槽もない、一番単純なやつね。」
太郎「そう、水道本管から引き込んだ水をいったんためる水槽を受水槽というんだけど、受水槽等の水槽も、揚水ポンプもないんだ。」
彩「ごく一般にみられる戸建住宅に採用されている方式よね。余計なものが何もついてないから、他の方式にくらべてメンテナンスもいらないし、衛生的よね。」
太郎「そうだね。ただし、水道本管の水圧で上まで給水するから、せいぜん地上2~3階程度にかぎられるよね。」
彩「高置水槽方式は、重力方式ともいうでしょ?」
太郎「そのとおりだね。高置水槽という文字から推測できるけど、高い所に置いてある水槽だね。飲料水を屋上にある高置水槽に飲料水を上げて、そこから各住戸に重力で落下させるんだ。」
彩「だから高置水槽方式を重力方式ともいうのね」
太郎「水道本管から分岐して引き込んだ水を一度受水槽に貯水した後、揚水ポンプで高置水槽に揚水して水を貯めるのが一般的なんだ。ただ、最近は、受水槽を設置しないで、水道本管から引き込んだ水を直接、増圧ポンプで高置水槽まで揚水する方式もあるんだ。」
彩「受水槽と高置水槽の2つがある場合には、2つの水槽を衛生的に管理しなきゃいけないから大変ね。」
太郎「確かにそうだね。でも、断水のときには、事前に分かっている場合には、断水になる時間の直前に、受水槽と高置水槽に強制的に水を満杯にしておけば、断水の影響はあまり受けないから便利ともいえるよね。」
彩「なるほどね。ただ、上の階は、水圧が弱くシャワーも勢いよく水がでなくなるということも考えられるわよね」
太郎「そうなんだ。だから、高置水槽の位置は、最上部の水栓(蛇口)の位置より10m以上上げるのが妥当なんだ。」
彩「その反対に、一番下の階は、水圧が高すぎて、蛇口をひねると、だぁーっと水が流れて水しぶきになってしまうこともあるでしょ?」
太郎「そうなんだ。その場合には、下の階の給水管には、減圧弁を設けて圧力を下げるという方法も用いられるんだ。」



