7.午後試験科目・供託法
(1)試験傾向
3問の出題です。分野としては「弁済供託」「供託手続」「執行供託」の3つが多く出題されます。
また,過去問の知識を持っていれば,正解にたどりつけるというのもこの科目の特徴です。難解な肢が分からなくても,正解に至ることはできます。難度は,それほど高くないので,ぜひ全問正解したい科目です。
(2)学習法
上記のとおり,やはり過去問中心の学習がよいでしょう。過去問で出題された分野について,結論を押さえていく学習が効率的です。
また,先例が多くありますが,先例の事案を変えずに出題がされますので,丸暗記という姿勢でもこの科目を乗り切ることは可能です。
8.午後試験科目・司法書士法
(1)試験傾向
1問の出題です。平成12年で出題が一旦中止しましたが,15年より復活しています。そして,復活してからの出題には特徴があります。「司法書士法人」「司法書士がなしえない業務の範囲」について,必ず肢レベルでの出題があるということです。
(2)学習法
平成15年からの過去問があまり蓄積されておらず,また,平成12年前の過去問があまり現在の傾向とは合っていない以上,ここは条文を読んでいくという勉強方法が望ましいでしょう。条文数は結構な量になりますが,1つ1つ自分が司法書士になったことを想像しながら,読んでいくとイメージがつかみやすいと思います。
9.午後試験科目・不動産登記法
不動産登記法および次でお話しする商業登記法は,記述式の問題でも出題されます。
また,午後の試験科目の中では最も精度の高い記憶が要求されることになるため,時間をかけて学習をすることになります。
(1)試験傾向
午後の試験科目で最も出題数が多く,16問の出題です。
不動産登記法は条文のみならず,登記先例や実務書の見解等も問題として出題されるので注意が必要です。
決まった出題傾向は見受けられず,総論・各論・横断整理とさまざまな問題形式で出題されます。ただ,過去問と同じ知識を聞きやすい分野でもあり,そういった問題を落とさないようにしたいものです。
また,改正された分野についても間隔をあけずに出題してきます。改正情報については,常
に専門誌などで情報を収集する必要があります。
(2)学習法
攻略法としては,やや地味ですが,こつこつと時間をかけて正確な知識を積み上げていくしかないようです。
所有権に関する登記・抵当権に関する登記・根抵当権に関する登記・仮登記と権利ごとに学習をすすめることをお勧めします。その後,細かい実務処理・オンライン申請等の論点をつぶしていくことになります。
動産登記法は,民法のようなダイナミックさがないので,やや取っつきにくい感じはありますが,地道な作業をしばらく続けていると,あるとき必ず視界が開けます(この地道な作業というのが曲者で,ここでくじけてしまう人が多いのも確かです)。
また,習うより慣れろ,ということも肝に銘じておくべきです。「これは何でだろう」という疑問を考えるよりは,その申請書を自分の手で書いてみる,記述式の問題を解く,というように慣れることに時間をかけるほうがいいでしょう。
出題も法的思考力を試すものよりも知識を問うてくることが多いので,過去問を繰り返し解くことも一定の効果があります。そして,ある段階になったら,横断整理を心がけましょう。抵当権の登記では○○なのに根抵当権の登記では結論が逆になる,といった形でまとめていくことが知識の定着へとつながります。

