平成22年度 国家試験合格スケジュール「司法書士試験」 14 植杉伸介

2)商法・会社法
 商法・会社法では,学説や判例に関する出題はほとんどありません。条文の知識を直接問う問題が多いので,民法などに比べると暗記の要素が強い科目といえます。

 とはいえ,機械的な暗記に頼った勉強はおすすめできません。なぜ,このような制度が定められているのかということを理解したうえで,個個の知識を押さえるようにしましょう。
 なお,会社法は,法改正が頻繁に行われます。本試験でも,法改正を意識した出題が見られるので,法改正情報に注意してください。

(3)不動産登記法
 この法律では,登記手続に関する技術的な事項が多く出てくるので,最初はなじみにくいでしょう。しかし,民法に次いで出題数の多い科目なので,しっかりとマスターする必要があります。

 不動産登記法をマスターするためには,登記制度の全体像や仕組みを理解することが大切です。なぜ,このような手続が定められているのかということを考えながら,手続構造を理解していくとよいでしょう。
(4)商業登記法
 商業登記法は,商法・会社法と非常に密接な関係にあります。商法・会社法に基づいて会社の活動が行われ,その結果を登記する手続規定が商業登記法だからです。

 したがって,商業登記法の学習は,商法・会社法を学習した直後に行うべきです。商法・会社法の復習を兼ねて,その内容を思い出しながら学習を進めるとよいでしょう。

(5)憲法・刑法
 出題数からして,憲法・刑法の学習にあまり多くの時間を費やすことはできません。その意味では,いかに効率よく得点力を身につけるかということが重要な課題になってきます。

 効率よく得点力を身につけるためには,過去問中心の学習を徹底するべきです。過去問を解くことに直結していない部分は,切り捨てることも必要です。

(6)民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
 最近,この科目の問題の難易度が上がってきています。
 手続法なので,最初はなじみにくい科目ですが,手続の仕組みや全体像が分かってくると急激に理解が進むようになります。まずは,手続全体の理解を心がけてください。

(7)司法書士法・供託法
 司法書士法からは1問しか出題されませんが,基本的な問題からの出題が多いので,この科目を捨ててしまうべきではありません。
 供託法については,受験用のテキストを用いて要領よく知識をまとめることが大切です。その上で過去問をチェックすれば,この科目を得点源にすることができるでしょう。