直前・本番宅建学習法2 高橋あや
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①総合問題を解くことの重要性
宅建試験は,2時間で50問(5点免除者は,1時間50分で45問)を解く試験です。この定められた時間の中で,一定数の正解を導いた人だけが合格できるのです。
いってみれば,時間と出題数が定められている万人に共通のルールの中で,試験までの努力で培った知識を駆使して合格を勝ち取るスポーツのようなものです。
スポーツで勝利をつかむには,本番同様の緊張感を何度か味わって,本番の状況に自分の体や頭を慣らしておく必要があります。
宅建試験の対策でも,本番同様の体調管理や解答していく順番,ペース配分などを事前に試してみて,自分に合ったパターンを見つけておくことが大切です。そのためには,本番同様の時間と問題数で,何度か実践的な演習を行うことが必要となります。
具体的には,市販の直前予想問題集の問題を時間を計って解いたり,予備校の模擬試験を利用したりするとよいでしょう。
問題集の入手や模擬試験の利用が困難な方は,過去2~3年分の過去問題を,総合問題として本番どおりの時間で解いてみましょう(改正点については,追録などで補っておきましょう)。
「時間があれば解けた問題だった……」と,試験が終わってから悔やんでみても始まりません。合格レベルの知識を持っていたとしても,いきなりぶっつけ本番で合格点が取れるほど宅建試験は甘くないと覚悟して,準備をしておきましょう。
②総合問題を解く際の心構え
市販の直前予想問題集や予備校の模擬試験問題の中には,必ず過去問や基本書では見たことも聞いたこともないというようなテーマの出題があるはずです。
実は,毎年の宅建試験でも,やはり,従来は出題されていないテーマからの問題が1つや2つはあります。
そのような問題にいきなり本番で出会ってしまうと,「自分だけが分からないのでは……」という不安に陥り,きちんと正解できる他の問題まで自信が揺らいで,誤った解答をしてしまいかねません。
しかし,そのような問題は,大半の受験者が初めて見るものであり,合否には大きく影響しないので,あわてる必要はありません。
このような問題に驚くことなく,正解するべき問題できちんと実力を発揮すればよいのです。合格のために満点を取る必要はありません。きちんと正解するべき問題と,こだわる必要のない問題とを見分ける勇気を,総合問題の演習で養いましょう。
③総合問題の復習
市販の直前予想問題集や予備校の模擬試験問題の解説には,なんらかの形で問題の難易度が記載されていることでしょう。
復習は,その難易度の分類のうち,基本・応用,初級・中級といったレベルの問題を中心に行ってください。
先に述べた,こだわる必要のない(過去問や基本書で見たことも聞いたこともないテーマ)問題は,おそらく難問や上級の部類に入っていると思われますが,そのような問題は,さらっと流しておけばOKです。
この時期は,あやふやな新しい知識を仕入れるのではなく,基礎的な理解・重要な知識を確実にして,問題の解答にきちんと活かすことができるようにすることに重点を置きましょう。
④総合問題・弱点分野の確認と復習
総合問題で自信の持てなかった基本・応用あるいは初級・中級レベルの内容は,本番で弱点となる可能性が高いものです。そのようなテーマやその他に日ごろから気になるテーマがあれば,この機会に基本書などできちんと確認しておきましょう。
また,総合問題の復習は,間違えた問題だけでなく,「迷ったけどなんとなく解答したら正解だった」という問題についても行いましょう。このタイプの問題は,知識の定着が不足なままに見過ごされてきた可能性が高いテーマといえます。
ここをいい加減に流してしまうと,本番でも同じところで迷い,ミスしてしまう危険があります。総合問題の演習時に迷ったら,なにか簡単なマークを付けておきましょう。そのマークがある問題は,たとえ正解だったとしても必ず復習してください。
漠然と総復習といってもできないという方は,1週目は権利関係,2週目は宅建業法,3週目は法令上の制限,4週目は税その他というように,大まかに復習の進度を決めて,最終的に9月末までに,全体を見終えるようにしましょう。
直前テクニック:総合演習は本番のように
自宅で総合問題を解く場合や通信教育の模擬試験を利用するような場合,少なくとも1~2回は,本番と同じように問題に向かうことができる環境を整えて挑戦してください。
試験は13時(5点免除者は13時10分)から15時までなので,問題を解く時間は,この時間帯に合わせます。起床時間や食事時間なども,試験の際に最もよく頭が働くように,タイミングをうまくとる練習をしておきましょう。
模擬試験会場へ出かけて模擬試験を利用するという方は,時間に余裕を持って会場に到着し,本番と同じ気持ちで臨みましょう。
また,試験の当日は日曜日です。交通機関の運行や試験会場周辺の雰囲気が普段とは異なっている場合があります。可能であれば,事前に一度,試験当日と同じ日曜日に,試験実施時間に合わせて,試験会場まで足を運んでみることもお勧めします。
※予定どおりに学習が進んでいない方
2で述べたとおり,とにかく過去問の演習を徹底的に行う時期です。合間に,本番のペースに慣れるため,総合問題を解く時間を作りましょう。10月にずれ込んでも,制限時間内で問題全体を見渡せる訓練を一度はしておきましょう。
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