平成22年度 国家試験を展望する「宅地建物取引主任者試験」1 十影 響

1:はじめに
 本稿執筆時点では,まだ合格発表がされていないので,21年度の合格基準点,合格者数とも分かりません。現在判明していることから,21年度宅建試験の出題形式・傾向を分析・整理して,22年度の試験に向けた試験対策の注意点をまとめていきます。

2:21年度試験の総括
(1)受験者の動向   5問免除者・一般受験者とも減少

 21年度の宅建試験は10月18日(日)に実施され,全体の申込者24万1,944人(前年より1万8,647人減),受験者(速報値)19万5,503人(前年より1万3,912人減)で,ともに減少しています。また,一般受験者(速報値20万1,185人),

5問免除の登録講習修了者(速報値3万6,607人,全受験者の18.7%)とも,やはり減少しています。減少したのは,リーマン・ショックや不動産業界の不況によるとみられます。22年度もこの減少傾向は続くものとみられます。

〔最近3年間の推移〕
 18年度から20年度の全体の合格率は約16~17%です。しかし,一般受験者の合格者数は約2万6,000人前後ですが,登録講習修了者※の合格者数は合格者の中での占有率が約25%になっています。

1 一般受験者の合格率・合格者数
:          18年度         19年度:        20年度
;受験者数:   165,831人     175,541人     170,941人
合格率:      15.8%          15.2%        14.8%
合格者数:    26,158人       26,694人      :25,256人

 


2 登録講習修了者の合格率・合格者数
:             18年度:          19年度:          20年度
受験者数:        27,742人       34,143人     38,460人
合格率           :25.4%         27.9%       22.6%
合格者数:         7,033人        9,509人      8,690人
合格者の中での占有率: 21.2%         26.3%       25.6% 


3 受験者全体の合格率・合格者数
:           18年度:         19年度:             20年度;
受験者数:    193,573人     209,684人          209,415人
合格率:        17.1%        17.3%             16.2%
合格者数:     33,191人      36,203人           33,946人
合格基準点        :34点          35点               33点

 

※登録講習修了者数は,平成17年の登録講習の受講資格の緩和,民間開放(平成21年10月現在の実施機関は12)があったことにより,17年度以降は毎年約1.9万人(国土交通省調べ)となっている。