平成22年度 国家試験を展望する「宅地建物取引主任者試験」 7 十影 響

3:宅建試験対策の根本事項
(1)確実に36点以上を取る
 宅建業法20問時代が始まり,合格基準点が今後どうなるのか注目されています。これまでの合格基準点の最高は36点(平成14年度)でしたが,従来苦手意識の強かった権利関係・税法が減少し,比較的難易度の低い宅建業法が増加していることから,将来は合格基準点が36点を超えることになるかもしれません。

 しかし,当面はやはり36点を確実に取れるようにすることが先決です。宅建業法20問元年の今年も出題内容に大きな変化がなかった以上,今後も「基本的な事項(特に出題頻度の高い問題)は確実に取れるようにすること」「苦手意識をもつ項目を最小限にすること」が必要です。

そのためには,学習時間を十分取れるように計画を立ててください(宅建試験では時間切れで学習が不十分だったという受験者の方が他の資格試験に比べて多いといわれています)。

(2)過去問は90%以上の正解を目標に
 過去問は9割以上できるようにしておくのが絶対条件です。どんな資格試験でも合格するためには過去問をマスターすることが必要だといわれています。基本書で学んだ知識の中で,何がどのように出題されているのか知らなければ,得点力は半減します。

 効率的な過去問の学習方法としては,学習項目ごとに,基本書で基礎知識をインプット⇒知識が身についているか過去問(一問一答または項目別問題集)でチェックすることです。 

また,基本書を読んでいると,細かなマイナーな論点が気になることがあります。しかし,学習初期ではこれにこだわらず,まず大づかみに全体像をとらえ,基本書と過去問の繰り返しによって,徐々にマイナーな論点を仕上げていくようにすると苦手意識をもたずにすみます(出題の中心になる,いわば幹である問題と枝葉の問題が区別できるようにしておく)。

 試験本番で,合否を左右するのは,実は「誰でも解ける問題」です。過去問を学習していれば当然解けるはずの問題を落とさないことが重要なのです。


(3)どこに着目して問題を解くのか常に意識する
 過去問を解くときに注意したいのは,「そもそも,どうやれば正解肢にたどりつけるのか」道筋をはっきりさせておくということです。試験本番では,選択肢の中でノイズ(問題を解くのに関係のない情報)を外して,問題の正誤を判断するうえで基幹部分となる個所をいかに素早く,確実にみつけられるかどうかで勝負が決まります。

 また,項目別の過去問題集をマスターしたら,年度別の過去問題集や予想問題,模擬試験などで,実際に問題を解く訓練(正解肢を絞り込む訓練)をしておきましょう。宅建試験は4肢択一です。4肢の中には,初出題のもの,正誤が紛らわしいものが必ずあります。このいわば「迷う経験」をしておくかどうかで試験本番での得点力(実戦力)は相当変わるのです。頑張ってください。

アーカイブ