2010年3月アーカイブ

2 学習するのは試験問題を解くため

(1)  誤解されることを恐れずに申し上げれば,勉強するのは最終的に試験に合格するためです。そのためには過去問をよく知る必要があります。なぜかというと,どの資格試験でも,その試験独特の出題方法があるからです。早くそれに慣れて,何が出題されるか予想できるくらいになれば,見通しよく勉強できます。

(2) 学術的な専門知識を習得するのが目標ではない
 宅建試験では,不動産に係る法令が実務面を中心に出題されています。そのため学習するのに必要なのは,各法令について,学習の核(コア)となるものを手早く身につけて,それが過去問でどのように出題されているかを整理し,類似の問題が出題されたときに解けるようにしておくことです。

学習のコアを習得する
    ↓
過去問での出題方法を知る

 どの出題項目でも,宅建試験で出題される限界があるので,その範囲内を徹底して学習すれば,誰でも合格点を取れるようになるのです。

(4) 合格率と合格基準――目標得点
 全体の合格率は,16%~17%です。ただし,この5年間でみると,一般の受験者では15%前後で大きな変動がない(変動幅は1.1%)のに対し,登録講習※修了者では年度により合格率の変動幅は大きくなっています(変動幅は6.4%)。

※宅建業に従事する者が受講できる。登録講習修了者は,問46-50の5問が免除され,一般の受験者とは別に合否が判定される(昨年までの合格基準点は一般よりも5点低い)。

宅建試験の合格者のうち登録講習修了者の占める割合は,平成17年度から平成21年度では,17.6%→21.2%→26.3%→25.6%→27.9%と推移している(合格者の4人に1人が登録講習修了者)。

●合格基準と合格率の推移

                                                               合 格 率    
                  合格基準※              一般の受験者      登録講習修了者
17年度         33点 (28点)        15.9%            29.0%             
18年度         34点(29点)         15.8%            25.4%
19年度         35点(30点)         15.2%            27.9%
20年度         33点(28点)         14.8%            22.6%
21年度         33点(28点)         15.9%            26.6%

※( )内は,登録講習修了者の合格基準       

 

(2) 試験の実施日程
 以下は,例年の実施日程です。
●実施公告:6月上旬
官報,都道府県の公報,試験実施機関などのホームページで掲載される。;
●試験案内配布:7月上旬~下旬
都道府県庁,出先機関,指定書籍店などで配布
●受験申込受付:【郵送】7月上旬~下旬
【インターネット】7月上旬から約2週間
●;試験日:10月第3日曜日
(平成22年は10月17日)
●合格発表:11月下旬~12月上旬
(例年どおりなら,12月1日)

(3) 出題内容と出題形式
 平成21年度に出題科目数の変更があり,下表のように出題されました。22年度も同様と思われます。

宅建試験とは

(1) 試験の概要
 宅地建物取引主任者試験(以下「宅建試験」)は,20万人以上が受験するマンモス資格試験です。これだけ人気があるのはなぜかというと,誰でも受けられるからです(年齢,学歴等の受験資格制限がない)。

 このため,宅地建物取引主任者の設置義務がある業種――不動産開発・分譲・流通関係や信託関係,いわゆる宅建業の方々〈就職・転職目的,新規事業立ち上げの準備目的の方も含む〉だけでなく,不動産やその取引について仕事のうえで知っておく必要がある方々(保有する不動産の管理部門に所属している方々〈個人の大家・地主も含む〉,不動産関連部署の公務員の方々,自己啓発目的の方々など)も受験しています。

 また,不動産や法律の資格試験(不動産鑑定士,土地家屋調査士,司法書士,行政書士など)の入門編として受験する方々や不動産管理業のマンション管理士,管理業務主任者試験の受験者の方々もいます。

 このように,現在では,さまざまな方々が宅建試験を受験しています。

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