3 50問実戦演習期(9月)
これまでの問題演習では,どの単元の問題なのかあらかじめ知っていたうえで,時間無制限で問題を解いていました。
しかし,試験本番では,1問の所要時間は最大で2分24秒,問題の出題項目はランダムということで,試験本番どおりに50問を2時間で解いてみると意外に得点できないことに気がつきます。50問を解くのと過去問集で問題を解くのとではまったく異質な面があるのです。
そのため,「年度別の過去問を50問通して解く作業」と「模擬試験問題を解く作業」の2段階をこの期間にしておく必要があります。
50問を解く最大のご利益は,時間配分,問題を解く順番,見直しの方法をリハーサルすることができ,試験本番で実力を答案に反映させること(うまくすれば,実力以上の得点を取ることができる)にあります。このリハーサル抜きで試験本番を迎えれば,実力の半分も発揮することはできません。
また,試験本番では,これまで出題されなかったものが必ず出題されます。具体的には,改正点(当然ながら過去問はない)や既知の知識でも視点を変えた問題,まったく初出題の問題です。こういったもので試験時間中に頭がショートしてしまうと思うように得点できません。
模擬試験は,「改正点ではどのような点に注意すればよいか」,また「過去問に出題のないものでも出題可能性のあるものは何か(実際は,過去問で既出の学習項目に関連するものが多い。
また,既知でよく知られた知識でも,視点や切り口を変えると,一転してとたんに難しい問題になってしまう場合がある)」も提示してくれるので,免疫効果をつけるためにも,模擬試験(直前予想問題集や指導機関で実施する模擬試験)は必ず受けておきたいものです。
4 直前の総括期(10月前半の約2週間)
総括期は,最後の微調整と仕上げの最後の期間です。
この期間では,問題を解く勘を鈍らせないために毎日必ず日替わりで問題を解くと同時に,基本書をもう一度読み直し(問題を解くのに必要な知識をどの分野でも思い出せるようにする),頻出論点と稀少出題論点の区別をもう一度行い,頻出論点が出題されたならば確実に得点できるようにしておくことが最優先課題です。弱点を補強することも重要ですが,時々刻々と試験が押し迫っている中では,あくまでも応急処置程度にとどめるべきです。
また,ワンポイントで攻略できる学習項目(改正点,宅地建物の統計等)もこの時期には必ず押さえておきたいところです。さしたる時間もかけずにできるのですから手間を惜しんではいけません。

