資格なんでも相談室 第48回 高島徹治
ネガティブ・シンキングを抜け出す方法
回答者
資格コンサルタント 高島徹治
Q性格がネクラなせいか,試験の準備をしていて壁にぶつかると,物事を悪いほうにばかり考えてしまいます。今年こそ,こんな自分を抜け出して,合格を勝ち取りたいのですが……。すでに宅建を3回受験しています。(山形県 会社員 36歳)
A最近,考え方や口ぐせをポジティブに変えると魔法のように人生が変わる,といわれています。「魔法のように」というのはオーバーでしょうが,私もこれには一理あると思っています。
では,ネガティブ・シンキングを抜け出すには,どうすればよいのでしょう。私のやっている方法をいくつか書いてみます。
まず,自分だけの呪文をつくる,というのはいかがですか。自分だけの呪文は,人からみるとバカみたいに見え,子ども騙しといわれるかもしれません。でも,それでいっこうに構いません。効果があればよいのですから。
私の呪文は,「ウシケダラ,ウシケダラ,合格できますよ」です。
ご存じの方もいるでしょうが,昔,トルコのことを歌ったアメリカン・ポップスのヒット曲に,こんな一節があったのです。そのメロディーとフレーズが頭に残っているものですから,それに乗せて「合格できますよ」と自分の願い事を結びつけたわけ。
もうお分かりでしょうが,これは自己暗示法(autosuggestion)といわれます。有効な方法として,医療行為にもとり入れられています。
自己暗示は,他人から与えられる他者暗示と対になる療法です。士気を高める,リラックスする,病気から回復する,という目的のために,自分で自分に“暗示”をかけるのです。
「日々,すべてのことがよくなっていく」と毎日繰り返すのがよいのです。これをクーエの方法といいます。クーエとは,心理学者の名前です。
私がやっているもう1つの方法は,勇気を鼓舞する“小道具”を部屋に飾ることです。これも,ひろい意味では,自己暗示の1つかもしれません。
ただし,①すぐ見えるところに飾ること。②埃りをかぶらせないこと。③時々取り替えること。この3つの心得が大切です。
私の小道具(マスコット)は,2つあります。1つは,墨で「61」と大きく書いた色紙です。
数年前,NHKの『資格で人生バラ色』という番組に出演しました。私の事務所で,私が勉強に励むところが映され,資格の効き目や選び方,勉強の方法についてアナウンサーに聞かれるという構成でした。
そのときに,取得している資格数として写されたのが,この色紙です。今では91になっていますが,数年前を懐かしむ意味もあって,大切にしています。
もう1つは,社会保険労務士の試験に受かったとき,日本ライセンスセンターから合格祝賀パーティーに招かれましたが,そのときの引き出物の袋と赤いリボンです。
社会保険労務士試験は,合格するのに苦労したので,仕事柄受験には慣れている私でも,合格はけっこう嬉しかったのです。
壁に打ち当たっているときなど,これを見ると,脳の中の“快楽物質”が分泌されるらしく,気分がよくなります。
あなたも,今年は“幸福を呼ぶ小道具”を自分でつくってみてはいかがでしょうか。
