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風のたより、談話室

風のたより

 毎月,何を書こうかとネタ探しをするのが楽しかった風のたより。

 いやしんぼうの私は,食べ物のネタが多い。

 で,久しぶりに食べた故郷の銘菓「さびえる」について。

 洋菓子でもない,和菓子でもない,和洋折衷のお菓子。子どもの頃から1個でも多く食べようと兄妹で取り合った。その美味しさは今も変わらない。

 少し小さくなった気がするが,自分が大人になったからだろう。箱も素敵。ベルベットを思わせる手触りで高級感がある。捨てるに捨てられない。

 もう1つ忘れてはならない銘菓「やせうま」(名前の由来については2005年5月号参照)。う~ん,食べたい! この2つ,知っているあなたは大分県人。(冨士田)


 人は日常と非日常(普段の生活とは大きくかけはなれていること)とを生きている。

 働いている場や町内会やPTAなどでは日常の顔を見せている。しかし,人には非日常の顔がある。大なり小なりだれにもあるので,人を日常の顔だけで判断するのは片面しか見ていないことになる。

 非日常の顔や姿は,自分自身でもなかなか見ることは難しい。鏡に映るのは日常の顔である。思い切り化粧して,男なら女装して鏡に映れば,非日常の顔になる。

 しかし,そんな趣味のない人が自分の非日常の顔をどうやって知ることができるだろうか。


 ぼくは目覚めるとすぐに夢をメモする。夢は非日常の最たるものだ。夢は目覚めて1分間に書き取ることがポイントで,それを過ぎると急速に忘れてしまう。

 ノートを枕もとに置く習慣が大切だ。夢は自分の潜在意識からのメッセージが浮上してくるので,書き留めていくと内面深く沈んでいる自分の姿が見えてくる。もう1つ非日常に行く方法がある。

 想像の中に井戸を掘っておいて,そこに飛び込むと過去のあるシーンが浮かんでくるという設定をしておく。そして飛び込むと実際に過去のある場面が出てくる。

 これをメモしておく。毎日繰り返すと自分の生い立ちが見えてくる。人が最も見えにくいのは自分自身である。

 なぜなら大切な自己形成期(胎児の8カ月目から満1歳くらいまでといわれる)を人は記憶していないからである。その時期にどのように育ったかが次第に見えてくる。

 ギリシャの哲学者が「汝自身を知れ」といったように,自分自身がどう形成されたかを知ることで,現在への対処法が見えてくる。日常の中に非日常である夢や遠い過去への通路を作っておくことは大切であると思う。(殿岡)


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